平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

結城昌治『幻の殺意/夜が暗いように』(創元推理文庫 日本ハードボイルド全集第5巻)

幻の殺意/夜が暗いように (創元推理文庫 Mん 11-5) 作者:結城 昌治 東京創元社 Amazon 〈日本ハードボイルド全集〉第四巻では、直木賞作家・結城昌治を特集する。高校生の息子が殺人の罪で逮捕された――平凡な会社員・田代家庭に突如降りかかった悲劇の顛末…

阿津川辰海『録音された誘拐』(光文社)

録音された誘拐 作者:阿津川 辰海 光文社 Amazon 大野探偵事務所の所長・大野糺が誘拐された!? 耳が良いのがとりえの助手・山口美々香は様々な手掛かりから、微妙な違和感を聞き逃さず真実に迫るが、その裏には15年前のある事件の影があった。誘拐犯VS.探偵…

板野博行『眠れないほどおもしろいやばい文豪:こうして生まれたあの名作』(三笠書房 王様文庫)

眠れないほどおもしろいやばい文豪: こうして生まれたあの名作 (王様文庫) 作者:博行, 板野 三笠書房 Amazon いくら天才作家だからって、ここまでやって、いいものか――。ある者は女に走り、薬に逃げ、ある者は泥酔して殴り合い、借金を踏み倒す。挙句の果て…

相沢沙呼『invert II 覗き窓の死角』(講談社)

invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠 作者:相沢沙呼 講談社 Amazon 嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の…

ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』(創元推理文庫)

そしてミランダを殺す (創元推理文庫) 作者:ピーター・スワンソン 東京創元社 Amazon ある日、ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声を掛けられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知った…

有栖川有栖『妃は船を沈める』(光文社)

妃は船を沈める 作者:有栖川 有栖 光文社 Amazon 所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、彼らの船はどこへ向かうのだろう。―何を願って眠るのだろう。…

夕木春央『方舟』(講談社)

方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 大学の登山サークルに所属していた野内さやか、高津花、西村裕哉、絲山隆平、絲山麻衣、越野柊一の六人と、柊一の従兄である篠田修太郎は、裕哉の父親が持つ長野県の別荘に二年ぶりに集まった。隆平と麻衣は夫婦だが、一年…

芦沢央『火のないところに煙は』(新潮社)

火のないところに煙は 作者:央, 芦沢 新潮社 Amazon 「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで…

荒木あかね『此の世の果ての殺人』(講談社)

此の世の果ての殺人 作者:荒木あかね 講談社 Amazon 小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車…

ジャニス・ハレット『ポピーのためにできること』(集英社文庫)

ポピーのためにできること (集英社文庫) 作者:ジャニス・ハレット 集英社 Amazon イギリスの田舎町で劇団を主宰するマーティン・ヘイワードは地元の名士。次回公演を控えたある日、彼は劇団員に一斉メールを送り、2歳の孫娘ポピーが難病を患っていると告白。…

水上勉『水上勉社会派短篇小説集 不知火海沿岸』(田畑書店)

水上勉社会派短篇小説集 不知火海沿岸 作者:水上 勉 田畑書店 Amazon 本書は水上勉が一九五九年から一九六二年の間に書いた短篇小説から八作品を選んで編んだものである。 この時代の水上は『霧と影』(一九五九年)でいわば二度目のデビューを飾り、『海の…

アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』(創元推理文庫)

緑衣の女 (創元推理文庫) 作者:アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社 Amazon 男の子が住宅建設地で拾ったのは、人間の肋骨の一部だった。レイキャヴィク警察の捜査官エーレンデュルは、通報を受けて現場に駆けつける。だが、その骨はどう見ても最近埋…

角田喜久雄『霊魂の足 加賀美捜査一課長全短篇』(創元推理文庫)

霊魂の足: 加賀美捜査一課長全短篇 (創元推理文庫 M つ 8-1) 作者:角田 喜久雄 東京創元社 Amazon 上野駅地階の食堂で、眼鏡の男が隣の客の古トランクをすり替える現場を目撃した加賀美は、男を尾行して空襲の焼け跡と闇市が混在する街へ。男の奇妙な行動に…

渡辺啓助『空気男爵』(皆進社 《仮面・男爵・博士》叢書・第二巻)

世間を騒がしている「空気男爵」は、的確な資料がほとんどない。国籍も判明していない。ニューヨークで悪名高かった黒十字(ブラッククロス)団の残党と何らかの繋がりがあるのではないかという噂は流れている。空気そのもののように何処にでもほしいまま出入…

エドゥアルド・トポール、フリードリヒ・ニェズナンスキイ『赤の広場―ブレジネフ最後の賭け』(中央公論社)

赤の広場―ブレジネフ最後の賭け 作者:エドゥアルド・トポール,フリードリヒ・ニェズナンスキイ 中央公論新社 Amazon ブレジネフの義弟でKGB第一次官のツヴィグーンが変死、ブレジネフ本人から極秘裡に真相究明を命じられた主人公は、事件の背後に恐るべき陰…

瑞佐富郎『プロレス鎮魂曲(レクイエム) リングに生き散っていった23人のレスラーその死の真相』(standards)

プロレス鎮魂曲(レクイエム) (リングに生き、散っていった23人のレスラー、その死の真実) 作者:瑞 佐富郎 スタンダーズ Amazon プロレスに生き、プロレスに死んでいった男たち。その壮絶な生涯を鮮烈に描き出す23の墓碑銘<エピタフ>。三沢光晴、橋本真也、…

ホリー・ジャクソン『優等生は探偵に向かない』(創元推理文庫)

優等生は探偵に向かない 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) 作者:ホリー・ジャクソン 東京創元社 Amazon 高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を捜してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい…

坂上泉『へぼ侍』(文春文庫)

へぼ侍 (文春文庫) 作者:坂上 泉 文藝春秋 Amazon 大阪の与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。時は明治10年、西南戦争が勃発。武功をたてれば士官の道も開けると考えた錬一郎は、生きこんで戦へ参加すること…

ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』上下(ハヤカワ・ミステリ文庫)

ラスト・チャイルド 上 作者:ジョン ハート,東野 さやか 早川書房 Amazon ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョン・ハート 早川書房 Amazon 少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平…

青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉文庫)

むかしむかしあるところに、死体がありました。 (双葉文庫) 作者:青柳碧人 双葉社 Amazon 昔ばなしが、まさかのミステリに! 「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さまご存じの<日本昔ばなし>を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリ…

若竹七海『さよならの手口』(文春文庫)

さよならの手口 (文春文庫) 作者:若竹七海 文藝春秋 Amazon 探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。当時娘を調査した探偵は失踪…

イアン・ランキン『黒と青』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

黒と青―リーバス警部シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 作者:イアン ランキン 早川書房 Amazon 1960年代にスコットランドを震撼させた絞殺魔“バイブル・ジョン”。事件は迷宮入りとなっていたが、それから三十数年、同様の手口の事件が起き、リーバス…

清水潔『殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮文庫)

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(新潮文庫) 作者:清水 潔 新潮社 Amazon 5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか…

芦辺拓『大鞠家殺人事件』(東京創元社)

大鞠家殺人事件 作者:芦辺 拓 東京創元社 Amazon 大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和一八年、陸軍軍人の娘、中久世美禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫・多一郎は軍医として出征し、美禰子は新婚早々、…

ボストン・テラン『その犬の歩むところ』(文春文庫)

その犬の歩むところ (文春文庫) 作者:テラン,ボストン 文藝春秋 Amazon ギヴ。それがその犬の名だ。彼は檻を食い破り、傷だらけで、たったひとり山道を歩いていた。彼はどこから来たのか。何を見てきたのか……。この世界の罪と悲しみに立ち向かった男たち女た…

島田荘司『星籠の海』上下(講談社文庫)

星籠の海(上) (講談社文庫) 作者:島田荘司 講談社 Amazon 星籠の海(下) (講談社文庫) 作者:島田荘司 講談社 Amazon 瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古(いにしえ)から栄えた…

伊坂幸太郎『マリアビートル』(角川文庫)

マリアビートル (角川文庫) 作者:伊坂 幸太郎 KADOKAWA Amazon 幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運…

ルース・ホワイト『ベルおばさんが消えた朝』(徳間書店)

ベルおばさんが消えた朝 作者:ルース ホワイト 徳間書店 Amazon 十月のある朝、ベルおばさんは姿を消した。明け方、寝床を出ると、そのままぷっつりと行方がわからなくなったのだ。 それから半年、うちの隣にあるおじいちゃんの家に、ベルおばさんの息子、い…

羽生飛鳥『揺籃の都』(東京創元社 ミステリ・フロンティア)

揺籃の都 (ミステリ・フロンティア 113) 作者:羽生 飛鳥 東京創元社 Amazon 治承四年(一一八〇年)。平清盛は、高倉上皇や平家一門の反対を押し切って、京から福原への遷都を強行する。清盛の息子たち、宗盛・知盛・重衡は父親に富士川の戦いでの大敗を報告…

佐藤究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)

テスカトリポカ (角川書店単行本) 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へ向かった。川崎に…