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「お笑いスター誕生!!」新規情報を追加。牧田博の漫談です。
フリーダ・マクファデン『ハウスメイド2 死を招く秘密』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ギャリック家のハウスメイドとして雇われたミリー。この家で働くには、守らなければならないルールがあると雇い主のダグラスから告げられる。何があってもゲストルームには入らないこと。そこでは病気の妻ウェンディが静養をしているという。ある日、ミリーは異様な量の血にまみれたガウンを見つけ……。閉ざされた部屋の中の秘密が明かされたとき、これまでにないほどの恐怖がミリーを襲う。絶望と驚愕のシリーズ第二作。(粗筋紹介より引用)
2023年発表。2025年12月、邦訳刊行。
まさかの『ハウスメイド』の続編。前作から4年後、前科持ちのミリー(ウィルヘルミナ)・キャロウェイはサウス・ブロンクスにあるワンルームのアパートメントに住み、メイドとして働きながら大学に通い、半年前から弁護士のブロック・カニンガムと交際している。一緒に住もうと誘われるも、断っている。
前作より生活環境は改善されているようだが、働かなければやっていけない状況は変わらず。ということでハウスメイドとして働くミリーを今回雇ったのは、ニューヨークのアッパー・ウェストサイドにある超高級ペントハウスに住むダグラス・ギャリック。しかし妻のウェンディはゲストルームで静養をしているので、絶対入ってはいけない、という条件がつく。ミリーは、ダグラスに虐待されているウェンディを助け出そうと動き出す。
前作と同様、雇われた家には何らかの秘密がある。その秘密に触れ、解放しなければならないと動いてしまうミリー。余計なおせっかいにしか見えないが、そんなミリーを応援したくなる。だが立ち回りが下手であり、恋人のブロックにも詳細を話さないミリーに苛立つことも事実。相反する感情を持ってしまう主人公であり、何とも複雑。
前作と同じ小説の構成なので、それほどサプライズ感はない。それでも物語に引き摺り込まれてしまうのは、物語の構成力だろう。結末はもう少しひねりが欲しかったところだが。
目新しいことは何一つないのに、これだけ読める作品に仕立て上げるその腕は大したもの。世界中でベストセラーになるのもわかる。三作目も今年には邦訳されるそうなので、楽しみだ。
月村了衛『機龍警察 白骨街道』(ハヤカワ・ミステリワールド)
国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。
『ミステリマガジン』2020年3月号~2021年7月号に渡り、全九回連載。加筆修正のうえ、2021年8月、刊行。
「機龍警察」シリーズ長編第6弾。まさかの舞台はミャンマー。一方、日本国内でも沖津率いる特捜部と「敵」との構図に変化が生じ、新たな重要人物が登場する。
ミャンマーの歴史と腐敗、そして日本との関りについて深く突っ込みつつ、エンタメとしての活劇をミックスさせる腕には脱帽する。ミャンマーに派遣された姿俊之、ユーリ・オズノフ、ライザ・ガードナーたちの密林の圧倒的な描写と、迫力のある逃亡劇は非常に面白い。ただ、姿俊之をここまで低く見せる意味があったのだろうか、とは思ってしまう。
もう一つの、贈収賄事件に関わる京都での陰謀めいた心理戦も読みごたえはあるのだが、こちらも肝心の主役が煮え切らない。
結局どちらも、今までの主人公格が躍らせられたまま終わってしまうのが問題。ここでこんなのが登場するのか、というもやもや。まだ京都の方はわからないでもないが、ミャンマーの方は真打登場、みたいながっかり感があるのだ。今までの葛藤は何だったんだろう、という思いもある。
ただ、ストーリーが大きく前進したことも事実だ。そろそろ次を出してもらいたいね。このもやもやを吹き飛ばしてほしい。
犯罪の世界を漂う
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「無期懲役判決リスト 2026年度」に1件追加。「各地裁別最新死刑・無期懲役判決」を更新。
時間がないので、残りは後日です。
阿津川辰海『犯人はキミが好きなひと』(ポプラ社)
「お前が謎を解くと、決まって俺は相手と引き裂かれる。お前は俺にとって、失恋の悪魔─いや、失恋名探偵だ!」
名探偵にあこがれる女子高校生・
『季刊asta』Vol.10、11、12、14、15掲載作品に書き下ろし1編を加え、2026年2月刊行。
花林と隆一郎は中学2年。放課後、立ち入り禁止になっている旧校舎にある旧マジック研究会の部室で、朝から姿が見えなかった顧問で化学担当の堀田汐里が殺されていた。汐里はダイイングメッセージを残していた。隆一郎が好きな教育実習生の近野ゆいなが犯人だと花林は考え、兄でキャリア組の警部補、裕也に捜査状況を聞き、推理する。「第一話 死者からの伝言」。
同じ高校に進学し、二年生となった花林と隆一郎。一週間前の新学期一日目、人気の高い美術教師の安城沙彩が美術室で殺された。一番怪しいのは音楽教師の八木秀美であったが、彼女には大学時代の友達四人と食事をしていたという完璧なアリバイがあった。「第二話 四月はアリバイ狂騒曲」。
新たに隆一郎が好きになったのは、高校から二つ隣の駅で降りたところにある喫茶店の店員鹿野。後をつけて入ってきた花林は隆一郎とコーヒーを飲んでいたが、バックヤードから叫び声が。男性店員と隆一郎が入ろうとしたが、鍵がかかって入られない。二人は裏口に回るも、そこで見つけたのはナイフで刺されて殺されたマスターの死体。隣の倉庫から女性の声が聞こえたので、スライド式の鍵を開けると、そこには鹿野がいた。外からナイフを持った犯人が来たので、マスターがかばって倉庫に匿ったらしい。警察は外部の犯行と考えているが、今までの法則で行くと、犯人は鹿野のはず。この密室の謎を花林はどう解くか。「第三話 キミが犯人じゃなければ」。
夏休み、隆一郎のことが好きなクラスメイトの坂巻
文化祭の最終日、花林は隆一郎から依頼を受けた。昨日、差出人が書かれていない手紙をもらった隆一郎は、会って告白したいという待ち合わせ場所に指定時間通り行くも、相手は来なかった。その差出人を探してほしいというものである。どこかイライラしながらも、花林は差出人を探し始める。「第五話 ポイズン・レター」。
隆一郎が千棘と付き合い出したため、なんとなく面白くない日々の花林。千棘の誘いにより、龍一郎やクラスメイト数人と一緒に福島県の山中にある別荘でクリスマスパーティーを行うことになったが、そこに現れたのは三年前、千棘の父の死亡により会社を継がせようとしたら逃げて放浪していた叔父の郁次郎が現れた。祖父の体調が悪くなったことを聞き、遺産のおこぼれにあずかろうと来たらしい。大雪の夜中、友人の理子が客室で郁次郎がナイフで刺されているところを見かける。起こされた花林たちが客室に向かうも、そこは鍵がかかっていた。マスターキーで開けると中には誰もいなかった。しかし布団には血の跡が残っていた。「第六話 あなたの愛を……」。
好きになった女性が何らかの犯罪に関わっているという「特異体質」を持った幼馴染を利用し、推理と謎解きを行うという名探偵志望の女子高生が主人公。特殊設定を利用した本格ミステリである。第一話があまりにも簡単すぎてどうなることかと思ったが、各話ごとにパターンを変えてくるところは、さすが阿津川辰海というべきか。単純に犯人から逆算するわけではないし、徐々に難易度が高くなるのも狙ってのことだろう。ただ、スカッとした謎解きがあるわけではない。
作者が狙っていたのかどうかはわからないが、帯にある「ラブコメ」要素は全くと言っていいほどない。こんな特異体質では、ラブコメ要素など入れられるわけがなく、そういう意味では出版社のミスと言っていいだろう。
ただ高校生が主人公なんだから、殺人事件を多く扱わなくてもよかったんじゃないかとは思ってしまう。後味の良い話が無く、特に最後は重過ぎる結末となっており、読後感がいいものではない。
謎解きとしてだけ見れば阿津川辰海らしいと言えるのだが、小説としてみると高校生らしいライトさが全くなく、失敗していると思う。作者が青春ミステリを書きたかったとは全く思えない。特にこのオチは誰もが考えそうなものであるにも関らず、そこまでの道筋が全く無くて唐突過ぎ。作者は、設定のところで計算違いをしていたのだろう。
犯罪の世界を漂う
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「死刑確定囚リスト」「死刑執行・判決推移」を更新。
今年中に100名を切るかもしれません。
高齢の死刑囚、多すぎるという問題が出てくるかもしれませんが、今の自民党政権だったら、国会ではほぼスルーだろうなとは思います。
犯罪の世界を漂う
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「無期懲役判決リスト 2026年度」に1件追加。「各地裁別最新死刑・無期懲役判決」を更新。


