平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

笹本稜平『その峰の彼方』(文藝春秋)

その峰の彼方作者: 笹本稜平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/01/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る孤高のクライマー・津田悟は厳寒のマッキンリーに単身挑み、消息を絶った。捜索隊に加わった親友・吉沢は、愛する家族を残しての…

なんとなくやってみた

本を読んでも感想を書かないままの本がたまったので、ここらで少し頑張ってみようと、10日連続で感想を書いてみようと思った。今日で15日目。やってみれば意外とできるものである。さすがに溜まっていた本も減ってきたので、そろそろ次の本を読むことにしよ…

大石直紀『夢のすべて』(角川文庫)

夢のすべて (角川文庫)作者: 大石 直紀出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/02/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る幼い頃、記憶を失った中学生・梓は、出生に疑いを抱く。自分の父は、妻を殺した男・信彦なのか? 一…

樋口明雄『約束の地』(光文社)

約束の地作者: 樋口明雄出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/11/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見る環境省のキャリア官僚である七倉航は、野生動物被害を調査し対応する公的機関「野生鳥獣保全管理センター」(…

ミステリの世界を漂う

「事実は小説の元なり」に感想を追加。

野沢尚『深紅』(講談社文庫)

深紅 (講談社文庫)作者: 野沢尚出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/12/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (107件) を見る父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残…

犯罪の世界を漂う

「無期懲役判決リスト 2014年度」に2件追加。

道尾秀介『背の眼』上下(幻冬舎文庫)

背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (55件) を見る背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/10/01メディ…

犯罪の世界を漂う

「無期懲役判決リスト 2014年度」に1件追加。 秋田の弁護士刺殺事件で、3度目の差し戻し審でようやく求刑通り無期懲役判決。この事件では秋田県警の不手際や失態が次々と明るみになっているが、この裁判結果はそれに対する罪滅ぼしのように見えて仕方がない…

サラ・ウォーターズ『半身』(創元推理文庫)

半身 (創元推理文庫)作者: サラウォーターズ,Sarah Waters,中村有希出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2003/05/24メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (130件) を見る門をいくつも抜け、曲がりくねった小径(こみち)をたどった奥に…

実は大阪出張中

飲み会(接待か)まで暇だったのでテレビを見ていたら、サンテレビで『大岡越前』がやっていたので、思わずのめりこんでしまった。やっぱりこの頃の時代劇っていいなあ。松山英太郎が好きだった。家でもサンテレビは見られるし、時代劇チャンネルも見られる…

ヘレン・マクロイ『割れたひづめ』(国書刊行会 世界探偵小説全集44)

割れたひづめ 世界探偵小説全集 44作者: ヘレンマクロイ,Helen McCloy,好野理恵出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2002/11/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (15件) を見る「あたしがやるようにやってごらん、割れ足さん!」少女の声…

福島サトル『とくさ』(角川ホラー文庫)

とくさ (角川ホラー文庫)作者: 福島サトル,方緒良出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/11/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る神経を病んで事件を起こした男から送られてきた1編の小説。少年は母親とともに花火大会を見に来…

日曜日の仕事は疲れる

といっても講義を聴くだけだから、半分くらいは居眠りしていたけれど。それでも疲れている時点で、体力の衰えを感じる。

福澤徹三『すじぼり』(角川文庫)

すじぼり (角川文庫)作者: 福澤徹三出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/25メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (7件) を見るひょんなことからやくざの組事務所に出入りすることになった大学生の…

長江三郎『その男を追え 捜査実話シリーズ徳島編』(立花書房 はなブックス)

その男を追え (はなぶっくす)作者: 長江三郎出版社/メーカー: 立花書房発売日: 1981/02メディア: 新書この商品を含むブログを見る徳島県警察の教養誌「うずしお」に二年間に亘って連載した捜査実録。1979年4月1日刊行。 作者は大正5年、徳島県生まれ。昭和18…

犯罪の世界を漂う

「高裁係属中の死刑事件リスト」「死刑執行・判決推移」を更新。 「無期懲役判決リスト 2014年度」に1件追加。 「求刑無期懲役、判決有期懲役 2014年度」に1件追加。 「求刑死刑・判決無期懲役」を更新。 土下座をして謝罪し、最終意見陳述で「自分の命で償…

三上洸『アリスの夜』(光文社)

アリスの夜作者: 三上洸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/03/19メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るジャズバー「foolish」の店主であった水原昌彦は、借金で街金に手を出したことから「整理屋」であるアイコー・ファイナン…

さりげなく?

中国新聞に大道寺死刑囚の関連記事が載っていた。三菱重工爆破事件から40年経ったせいか、関連本や記事がちょこちょこ出てくる。疑問に思ったのは、「第四次再審請求中」と書かれていたこと。うーむ、いつの間に第三次請求は棄却されていたのだろう。

犯罪の世界を漂う

「ノンフィクションで見る戦後犯罪史」に事件概要、本の感想を追加。

佐木隆三『殺人百科(2) 陰の隣人としての犯罪者たち』(文春文庫)

殺人百科―陰の隣人としての犯罪者たち〈2〉 (文春文庫)作者: 佐木隆三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1987/07メディア: 文庫この商品を含むブログを見る栃木県塩原温泉のホテルにほんかくの経営者夫婦が殺されて乗っ取られた事件の犯人は52歳の女性。彼女…

七河迦南『七つの海を照らす星』(東京創元社)

七つの海を照らす星作者: 七河迦南出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (57件) を見る様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「…

A・A・フェア『屠所の羊』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ630)

屠所の羊 (1961年) (世界ミステリシリーズ)作者: A.A.フェア,田村隆一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1961/04/30メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る失業していては、見栄も意地もあったものじゃない。貧すれば鈍すとやら――ちょっとくさい気…

ようやく全読破

サントリーミステリー大賞、ようやく発刊された作品をすべて読みました。あっ、もし海外で発刊されていた場合はパスという方向で。それにしても長かったなあ。専念すればあっという間だったんだろうけれど、気が向いたときにだけ読むという方向だったので、1…

マーガレット・P・ブリッジズ『わが愛しのワトスン』(文藝春秋)

わが愛しのワトスン作者: マーガレット・パークブリッジズ,Margaret Park Bridges,春野丈伸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1992/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見るわたしはシャーロック・ホームズとして世間に知られているが、実はルーシーと…

疲れが来ている

年だなあ(苦笑)。さすがに忙しくなってきました。

犯罪の世界を漂う

「無期懲役判決リスト 2014年度」に2件追加。 「求刑無期懲役、判決有期懲役 2014年度」に1件追加。

泡坂妻夫『亜智一郎の恐慌』(双葉社)

亜智一郎の恐慌作者: 泡坂妻夫出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1997/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る江戸城の雲見櫓で地震乃間の警護するという名目で、一日中雲の動きを見て天気予報の真似事をしているという閑職・雲見番。安政の大地震と、…

ボアロー、ナルスジャック『悪魔のような女』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

悪魔のような女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ボアロー,ナルスジャック,Boileau,Narcejac,北村太郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1996/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る自殺と見せかけて妻を殺し、莫大な保険金を欺し…

風間賢二 『ホラー小説大全』(双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作全集第93巻)

ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで-日本推理作家協会賞受賞作全集(93) (双葉文庫)作者: 風間賢二出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/06/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る文学の発生と同時に存在していたのが、恐怖の物語である。…