
- 作者: 長江三郎
- 出版社/メーカー: 立花書房
- 発売日: 1981/02
- メディア: 新書
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作者は大正5年、徳島県生まれ。昭和18年、徳島県巡査を拝命。翌年に警察部刑事課に配属して以来、22年間、捜査1課で強行犯を担当。所長歴任、鑑識課長、捜査1課長、刑事部長を歴任し、48年に退職。
【目次】
第一話 園瀬の川風
第二話 崩れた完全犯罪
第三話 女性の敵
第四話 罪はだれのもの
第五話 泊まりこんだ殺人犯
第六話 黒衣の悪魔
第七話 偽装を暴く
第八話 殺人鬼
第九話 怪盗一〇一号
第一〇話 失踪
第一一話 狙われた独居者
第一二話 三時間の空白
第一三話 自白
第一四話 放火魔
第一五話 下駄の謎
警察の教養誌に連載されたもので、実際の事件を通し、捜査の教訓を教えようというものである。事件には被害者や犯人の人生が投影されるのであるが、本書はあくまで捜査が中心となっているので、讀物としては堅苦しいのだが、掲載誌を考えるとそれも当然の話か。捜査の臨場感を味わうには、ちょうど良いシリーズだったと思われる。