毎朝配達される
『ミステリーズ!』連載。2012年9月、東京創元社より単行本刊行。2016年4月、文庫化。
えっと、まずはスチームパンクというジャンルがSFにあるとは知らなかったこともあるけれど、この世界観についていくことができなかった。特に最初の方は物の名前にカタカナのフリガナがあふれかえって、非常に読みにくい。表紙を見ても、これは何のラノベなんだ、と思いながら読んでいたからかもしれないが。
最大の謎はユージンの正体なのに、周囲の誰もがなかなかその謎に突き進もうとしないから、イライラしまくり。世界観の把握が難しいのに、こんな舞台で本格ミステリをやられてもと思うと、なにも楽しめない。最後の仕掛けなんか、どうでもいいやという感じになってしまった。しかもありがちなネタだし。
作者には申し訳ないが、発想倒れとしか思えない。もしくは、読解力の無い私が悪いかもしれない。いや、絶対そうだ。