平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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別冊宝島『プロレス 真昼の暗黒』(宝島社 別冊宝島2494)

プロレス 真昼の暗黒 (別冊宝島 2494)

プロレス 真昼の暗黒 (別冊宝島 2494)

毎度おなじみのプロレス暴露本。今回は中村WWF移籍に伴う年俸、丸藤・杉浦が取締役を辞退したノア、ノアの「ファン暴走事件」と平柳玄藩引退劇、親会社と縁が切れた秋山全日本、秋風が吹いている曙と馬場元子、大仁田厚鳩山邦夫への借金2000万円踏み倒し、WWE集団訴訟、日ハム斎藤祐樹への利益供与が暴かれたベースボール・マガジン社社長、プロレス団体がつぶれる瞬間を語ったマイティ井上のインタビュー。そして目玉は、主要プロレスラー知名度調査。

主要プロレスラー知名度調査は調査会社に協力を仰いで行ったというけれど、せめてその調査会社ぐらい書けないものだろうか。氏名だけではなく、写真もみせたら、少しはランキングも変わるだろうと思うけれどね。もっとも、テレビ離れ、活字離れの時代に知名度云々を言っても難しいとは思うが。

他の記事は、ほとんどが後追いか、2chレベルの噂話をまとめたもの。毎回同じ話題を繰り返すのもいつものことだし、千代の富士が亡くなったからと言って幻のプロレス団体の話を再録するなど、手抜き感満載。一応本らしいことをしているなと思えるのは、マイティ井上のインタビューくらいだが、これだってその気になればもっともっとネタがあるだろうに、宝島が出し惜しみしているのか、井上が出し惜しみしているのかわからないが、内容はスッカスカ。

なんとなく惰性で買っているけれど、立ち読みレベルで十分な内容。本屋のためには、立ち読みなんてやめてほしいけれど。ちなみに私は、ちゃんと買いましたよ、新刊で。