平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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別冊宝島編集部『プロレス疑惑の男』(別冊宝島2242)

プロレス 疑惑の男 (別冊宝島 2242)

プロレス 疑惑の男 (別冊宝島 2242)

今回は橋本大地zero1退団→IGF移籍の真相、W-1で起きた金本浩二ファン暴行殴打事件、全日本プロレス元オーナー白石伸生のその後、zero1練習生死亡事故裁判の一審判決、アントニオ猪木側近「IGFの女帝」問題が書かれている。どうでもいいターザン山本vsジミー鈴木インタビューや、もっと詳しく書けと言いたいアブドーラ・ザ・ブッチャーC型肝炎訴訟なども載っている。

暴露ものとして今回は読みどころが多かった。ネット上ですでに取り上げられているものなのかもしれないが、スポーツ新聞はもちろん、プロレス専門誌では取り上げられない内容が多い。今回は過去の焼き直しも少なくてよかった。どこまでが真実化などは当然わからないが、金本浩二の事件のように写真があるものは説得力がある。これが新聞ネタにならないということは、事件性はなかったということでいいのかな。

橋本大地については、今からでも新日本プロレス全日本プロレスあたりで練習生としてやり直さないとだめでしょう。素質は分からないが、血筋としては最高だったのに。まあ、父親もトンパチだったしなあ……。

白石伸生はメールのやり取りによるインタビュー形式なのだが、いったい彼は何をやりたかったんだろう。結局ただの一杯食わせ物でしかなかったわけだが、武藤全日を滅ぼしたという意味では今後のプロレス史で重要な人物となるだろう。「白石って実は新日本が全日本に送りこんだ工作員だった」という冗談は、結構笑えた。どうでもいいけれど今の全日、KENSOはいらないだろう……。

「プロレスラー「乱脈私生活」の系譜」は、ようするにプロレス界のお遊び醜聞であり、タイチの件はもっと大々的に扱うかと思ったが、意外と少なめ。やっぱり新日本プロレスに配慮しているのかね。まあ、わざとらしいイニシャル表記のインタビューはどうかと思うが、古いネタだし時効なんだろう。ノーリミットはともかく。昔のプロレスラーは確かに「金星」と呼ばれるそれなりのステータスを持った女性と結婚していたものだったが、今は確かに「観客と選手、どっちがリッチなのかわからない」時代なので、手近な女性と遊ぶしかないのだろう。この本が出た後だが、大日本プロレスの石川晋也も結局不倫がもとで引退してしまったし。オカダ・カズチカあたりに芸能界トップ女性と浮名を流すなどの甲斐性を期待したいところだが。