Q.E.D.証明終了(38) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: コミック
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
人気ドラマのロケに使われたことで脚光を浴びた神社の片隅にあった、正十七角形のお堂。飾られていたのは、江戸時代に13歳の女の子、
おなじみの推理漫画第38巻。「虚夢」では一応アリバイトリックが使われているが、メインとなるのはむしろ、駄目だと思いつつも夢を追いかける姿の果てである。その微妙な心理が作品に深みを与えている。
「十七」は和算がテーマ。推理そのものよりも、世界でも類を見ない独特の学問であった和算を物語へ巧みに織り込む姿はさすが。かなり力の入った作品である。
ただ、近年の作品は淡々と事件を解決するものが多く、燈馬と可奈にもう少しスポットを当てた作品を読んでみたいところ。