- 作者: 皆川博子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04/19
- メディア: 文庫
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1995年から98年まで、「小説すばる」に掲載された作品を収録。1998年、集英社より単行本として出版された作品の文庫化。「文月の使者」「影つづれ」「桔梗闇」「花溶け」「玉虫抄」「胡蝶塚」「青火童女」「ゆめこ縮緬」の八編。
本を読む人なら、肌が合わない作家の一人や二人は必ずいるだろうが、私にとっては皆川博子がその一人。一応何冊か読んでいるのだが、どこが面白いのかさっぱりわからない。作風そのものは、どちらかといえば好みのはずなのだが。
今回の短編集を読んでも、その印象は変わらず。設定は悪くないと思いつつも、読むのがどうしても苦痛。本来だったら怪しさにつながる結末が、ただの中途半端なイメージとしかとらえられない。
解説だけを読むと、この作品集の面白さが伝わってくるんだがね。もうこればっかりはどうしようもない。苦手なものは苦手。だったら読むなといわれそうだが、買ってあるんだから仕方がない。