現代の犯罪心理―バラバラ事件からカルト集団の犯罪まで (ブルーバックス)
- 作者: 中村希明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
サリン事件など世間を騒がせた近年の大犯罪を紹介しながら、被害妄想という現代人がとらわれやすい心理を軸に、犯人たちの性格や動機、社会的状況など事件を起こした要因を探る。(粗筋紹介より引用)
1 バラバラ事件はなぜ起こる?
2 愛憎にひそむ打算の影
3 “うまい話”にご用心!
4 被害妄想を起こすものは?
5 カルト集団の犯罪
作者は精神医学専攻の医学博士。執筆当時はエルステ社会精神医学研究所所長。
犯罪が凶悪化していると書いているが、どのように凶悪化しているのかという具体的なデータは示していないので、あくまでそのあたりは印象論にとどまっている。
犯罪心理と書かれているが、事件そのものへの詳細な探求がなされておらず、せいぜい新聞紙上の事実程度から犯人の心理を追いかけているので、説得力に欠ける。紹介程度という位置づけで充分と思われる。、