平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

誰か書くだろうと思っていたら、やっぱり書いた人がいた

「直感に反して、死刑制度に犯罪抑止効果がないことは知られていますが、最近では寧ろ、死刑制度が犯罪を誘発さえしている事件が目につきます。最高刑が無期懲役だったら、この手の犯罪の動機にはならないのでは? 日本も死刑制度を廃止すべきです」(平野啓一郎の11月2日のツイッター https://twitter.com/hiranok/status/1455330623028031488
 京王線の事件についての芥川賞作家の平野啓一郎私見。この事件の犯人が「死刑になりたくて行った」と発言したというニュースを受けてのもの。“死刑制度に犯罪抑止効果がない”というが、100%ないというわけではないことは、例えば闇サイト事件で自首した人物の発言からわかっている。少しでも抑止効果があるのであれば、制度を廃止する理由はないと思うけれどね。それに2018年6月「東海道新幹線乗客無差別殺傷事件」は無期懲役になりたくて事件を起こしているが、こういうときは「無期懲役制度を廃止すべき」とでも言うつもりかな。刑務所に入りたくて犯罪を繰り返す人が結構いるけれど、「刑務所をなくすべき」とでも言うつもりかな。
 だから、死刑になりたくて犯罪を犯す人がいるから死刑廃止すべき、という意見には全く同意できない。