平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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麻生総務相発言「日本は一民族」

麻生太郎総務相が15日開かれた九州国立博物館(福岡県太宰府市)の開館記念式典の祝辞で「(日本は)一国家、一文明、一言語、一文化、一民族。ほかの国を探してもない」と発言していたことが16日分かった。
関係者などによると、麻生総務相九州国立博物館を支援する議員連盟会長として出席。祝辞で、「この建物をいかに運用し、どれだけ多くの方に関心を持ってもらうかが大事」と指摘した上で「一民族」などと発言したという。
さらに「日本の持っている特徴は、多くの文化を海外から取り入れ消化していった一千数百年の歴史。今は逆に海外に文化を発信することが重要だ」などと説明した。
式典には外国からの招待客を含めて約1000人が参加していた。
単一民族」をめぐっては、1986年の中曽根康弘首相(当時)の「日本は単一民族国家」との発言に、アイヌ民族が抗議した経緯がある。(10月17日 共同通信より引用)

麻生太郎総務相が今月十五日、九州国立博物館(福岡県太宰府市)の開館記念式典で「日本は一民族、一言語、一文化」などと発言した問題で、麻生総務相は二十四日までに、道ウタリ協会の加藤忠理事長にあてた手紙で釈明した。これを受けて、同協会は同日、アイヌ民族をその権利とともにきちんと認知するよう、近く同総務相らに文書で申し入れることを決めた。
同協会によると、手紙は二十一日付の速達で届いた。同博物館を支援する議員連盟の会長名で、「一民族」などとしたあいさつについて、「他の国々と比べ、民族、言語、文化が大幅に入れ替わることなく、比較的まとまった形で継続してきたという、日本の特徴を述べたものです」と説明。
「誤解を生じたとしたならば、お詫(わ)び申し上げます」とした上で、「私の発言は『日本が一民族である』ことを主張したものでないことをご理解頂きたいと思います」と書いている。
総務相の事務所は「道ウタリ協会から、発言の真意を問われたので、私信の形で答えた」と話している。
道ウタリ協会は二十四日の総務部会で、閣僚の単一民族発言が繰り返されてきた歴史を問題視する一方、当面、アイヌ民族が政府、国民に正しく理解されるよう具体的な措置を求める文書を麻生総務相や政府に出すことを決めた。(10月25日 北海道新聞

麻生太郎総務相が「日本は一民族」などと発言した問題で、アイヌ民族文化の継承に取り組んでいる札幌市内の市民団体「ヤイユーカラの森」(計良智子代表)と「アイヌの女の会」(島崎直美代表)は二十五日までに、麻生総務相小泉純一郎首相に「公開抗議・質問状」を送った。
それによると、同総務相の発言を「アイヌや在日諸民族の基本的人権を無視し、抹消、圧殺する意図を明らかにしたものである」とし、「『民族としてのアイヌの存在』さえ切り捨てた発言を許すことはできない」と批判。
総務相に対し、《1》「日本国は一民族」などと断言した根拠《2》アイヌ文化振興法についての考え《3》アイヌ語アイヌ文化への考え−などを文書で示すよう求めた。
小泉首相には、麻生発言に対する見解、麻生総務相の解任などを要求している。(10月26日 北海道新聞

次期首相候補の一人、麻生太郎総務相がこんな発言をしていたとは知らなかった。まだこんなバカなことを言う政治家がいたのか。釈明も言い訳のレベルにすらなっていない。こんなのが日本の首相候補なんだから呆れるよね……と思ったけれど、首相自体がどうしようもない存在だから候補もこの程度なんでしょう。
Googleで検索を掛けたけれど、記事になっていたのは北海道新聞東京新聞と日刊スポーツだけみたい(他にもあったらごめん)。マスコミは何も考えずスルーしていたんだろうな。歴史の教科書でも、アイヌ民族への侵略が書かれているのはほとんどない状況だから、アイヌ民族自体知らないのも無理がないことかも。侵略者が書く歴史書なんて、所詮そんなものなんだろう。