- 作者: 岩城裕明
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/11/22
- メディア: 文庫
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2014年、「牛家」で第21回日本ホラー小説大賞佳作受賞。書下ろし作品「
ゴミ屋敷の特殊清掃人であるジンさん、コバ、ツネ君が遭遇する奇譚。それにコバの病んだ妻が関わる。前半はゴミ邸をうまく使ったホラーで、それからループ現象が起きるSF設定が加わり面白くなるかと思ったら、最後は纏りつかなくなって放棄した印象を受ける結末。迷宮に入るなら屋敷の部分に絞り、妻の部分はいらなかっただろう。結局何をやりたかったのか、わからない。描写のグロさはまだしも。
「瓶人」は、母が甦らせたゾンビである父親と息子の物語。オチは分かりやすかったけれど、それでもこちらの方が面白かったかな。どうやって生活費を稼いでいたのかが分からないけれど。