「徹底追跡! あのプロレスラーは今?」ということで、108人の引退後について書かれている。
天龍源一郎の引退についてはページが多く割かれている。インタビューも
大仁田厚、
船木誠勝、
ブル中野、
木戸修、
松永光弘、
保永昇男、
安田忠夫、
谷津嘉章、
木村健悟、白鳥智香子、
風間ルミ、
府川唯未、
バッドナース中村、
マキ上田と盛り沢山。一人あたりのページ数はもうちょっと欲しかったところだが。ただ、巻頭の「プロレス・スーパースター引退列伝」は写真が大きいだけで文章が足りない。
橋本真也、
小橋建太はもっと突っ込んでほしかったところ。
長州力の漫画については、絵が下手すぎて今三つぐらい。それでもここまではいいが、肝心の81人の「あのレスラーは今?」については、インターネットで検索すればわかるんじゃないの、という人物も多い。まあ、ちょっとは重宝するが。残念ながら
国際プロレスとインディー系は人数が少ない。
アポロ菅原とかフェードアウトした人物がどうなっているかなど、もっと調べてほしかった。「プロレスラー引退リスト」なんかは、後に復活した人も多く、今一つ。引退してもすぐに復活すると皮肉を言いたかったとしか思えない(一、二試合程度リングに上がった程度なら、復帰と書く必要はなかったと思うのだが)。それに、ここに書かれている
サムソン・クツワダとか
肥後宗典、畑浩和などがどうしているかなども書いてほしかった(野次馬趣味だが)。
なぜかこっそりと「
中邑真輔新日本電撃離脱! その全内幕」が入っているところが姑息というか、逆に書き時を失いたくなかったと開き直ったのか。
新日本プロレスの内膜を書くだけで一冊作れると思うのだが。
まだまだここに書かれなかったプロレスラーはいっぱいいるだろう。第二弾を作ってほしいところだが、宝島じゃ無理だろう。せめて色々な人のインタビューをもっとじっくりやってほしい。