平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る』(宝島社文庫)

京都の街にひっそりと佇む珈琲店"タレーラン"に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる"日常の謎"を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して…。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす。(粗筋紹介より引用)

2013年4月、刊行。



1巻が予想以上にヒットしたから2巻が出たのだろうが、はっきり言ってネタ切れ。珈琲ネタの蘊蓄も苦しくなっているし、ワトソン役のアオヤマ君は、1巻の目標はどこへ行ったの、というぐらいへたれてしまった。あれだけバリスタから好意を向けられたら、少しぐらい積極的に動け。最後の「大事件」は、被害者側も加害者側も杜撰すぎ。妹の美空ももうちょっと上手く動かし用があったんだと思う。そもそも、姉の恋路が上手くいくように動けよ、本当に。ミステリとしては最初から期待していない。

売れると踏んで出版社サイドがシリーズものにしちゃったんだろうが、やらない方がよかったか、ここで終わらせるべきだったんじゃない。