平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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別冊宝島編集部『プロレス 偽装のリング』(宝島社)

プロレス 偽装のリング (別冊宝島 2023)

プロレス 偽装のリング (別冊宝島 2023)

特集「八百長の呪縛」と書かれているが、ようするに全日本プロレスの新オーナー、白石伸生が「ガチンコプロレス」を表明したことによる反応の記事が中心。白石オーナーインタビュー他全日特集、タニマチ哀史、アラフォー女性ファンによるノア選手の「夜のレスリング」大暴露、ミスター高橋vsターザン山本対談など。
いつものスキャンダル記事満載ではあるが、ターゲットは詐欺事件とノアの関係から、分裂寸前(当時)の全日本プロレスに移っていた。まあ、スキャンダルを追う方からしたら、格好のネタだわな。ただいろいろ読んでみると、一番悪いのは白石オーナーじゃなく、武藤敬司と内田雅之元社長じゃないの、という気がしなくもない。金は出してくれ、口は出すな、ということを続けて赤字ばかり垂れ流していれば、金を出す方だって怒るのも当然。白石オーナーがフェイスブックで余計なことを連発して言い出さなければ、全日本プロレスも合議制に移行して終わっていたんじゃないかと思うと、かなり残念。武藤自身はマッチメイクは天才などと嘯いているけれど、ベイダーやノートンなどを単発で来日させたって、客が来るはずもない。バーニングの面々が全日本に来なかったら、もっと早く潰れていたんじゃないかと思うけれどね。
少ないとはいえノア叩きも相変わらず。ただ、女性ファンによる夜の生活大暴露は、ファイトと一緒でねつ造っぽい気もする。内容の真偽はさておき(大笑)。
一方、新日本はほとんど叩かれていない。好調な成績を見て叩くのを控えているのか、単にネタがないのか、力で抑えつけられているのか。どうでもいいけれど。
最後のインタビューはそこそこ面白かったかな。ただ、ターザン山本じゃなく、もっとまともなインタビューアにしてほしかったが。