平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

R-1ぐらんぷり2010

今年は時間があったので見ていました。せっかくなのでネタ順に感想。
COWCOW山田與志
DJでフリップネタ。サバイバルと同じネタかな、と思ったら途中でネタを足してきた。ただその足したネタで外してしまったのは残念。ただ最下位というのは可哀想だった。
バカリズム
正義感の強い男ネタ。○○感で最後までつないだのは大したものだが、どんどんつまらなくなっていったのは同じネタを押しすぎたせい。特にフリップを使ったところとオチが弱かった。
いとうあさこ
タッチの南でアラフォーネタ。途中でつまったり噛んだり笑ったりしながらも勢いで最後まで行ってしまった、という印象だな。単に今が旬だから、としか言いようがない。
グラップラーたかし
格闘家のものまねを交えた紙芝居ネタ。ものまねがあまり似ているとも思えないし、それ以前にメジャーどころのレパートリーが少なすぎ。話を変えても出てくる人物が同じじゃ飽きてしまう。
川島明
色々なことをいい声で言うネタ。視点は悪くないと思うけれど、2分も過ぎれば、あっ、そう、としか思えなくなってしまった。しゃべり自体悪くないんだから、もうちょっと工夫がほしかった。
我人祥太
「憂」をテーマにしたフリップネタ。結構好きなんだけど、ブラックなネタはやっぱり評価が分かれる。もっと上位でも良かったと思うが。世界観はかなり完成されていると思うが、後半は畳み掛けるんじゃなくてためてほしかった。
なだぎ武
原付で高速を走っていたミッキーマウスのネタ。悪いけれどテクニックしか見えてこない。まったく笑えなかったんだが、点が高かったのはやっぱり名前かな。
エハラマサヒロ
進学塾の先生ネタ。こんなところで笑うかな、というネタばかりだったと思う。最後にマイケル・ジャクソンを絡めてきたが、前のネタとのつなぎが悪かったのであまり感心しなかった。高得点だったことが意外だった。
あべこうじ
言い方ひとつで印象が変わる漫談。高いレベルで一定のものを提供する分、どうしても「いつもといっしょ」みたいなイメージを持たせるところがマイナスなのだが、今回は周りが低かったことに助けられた気がする。


自分が選ぶのだったらあべこうじ我人祥太川島明。今回は低レベルだったと思う。
決勝ラウンドの感想は以下。
エハラマサヒロ
成長の早い赤ん坊ネタ。少なくとも1本目よりずっと良かった。ダンスを使うのならここだけにすべき。短時間で二度もダンスを見せられると、意外性は少なくなって笑いが取れない。
あべこうじ
ドレミの歌ネタ。これはアイディア勝ち。とくにシとオチが良かった。今回、一番笑えたネタで文句なし。
なだぎ武
買ったドラえもんの目覚まし時計が思っていたものと違ったのでクレームをつけるネタ。こちらも1本目よりはずっと面白かったが、ドラえもんのキャラクターがあるからこそ笑えるネタ。この手のコンテストじゃちょっと損だったと思う。それにフジテレビでドラえもんネタじゃ票が入れにくい(違うか)。


結果はあべこうじが悲願の初優勝。優勝そのものは納得だが、他はサバイバルの出演者とレベルがそんなに変わらない。団栗の背比べだと思う、今のままでは。ネタを見せる時間をたとえば10分にするとか、どこかで差別化を図らないと、この企画そのものが終了してしまうと思う。それにRは落語のRなんだから、落語家よもっとがんばってくれ。
司会の雨上がり、特に宮迫が下手。あれだったら全部を優香に任せたほうがずっといい。それに客席の笑いがうざい。もう少し演出面もどうにかならなかったのか。審査員にも、M-1ほどの真剣さが感じられない。特に板尾創路は何を考えているんだ? 自らのキャラを出す場所じゃないだろ。
番組を作る方に真剣さが感じられないので、演じる側、特にあべこうじが優勝して流す涙とのギャップが激しかった。