- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: コミック
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本巻でのもう一つの特徴は、エリの財産を管理する王室財務長官フクワウチが準レギュラー化したこと。マール星から色々な人物が登場してきたが、それらはいずれも1回限りの登場。しかし、キャラデザや印税などで得た莫大な財産というネタは、この作品にマンネリならではのお約束な面白さをもたらしかけていたと思う。
ファンサービスとして、ドビンソンやデンカ一家など、過去の藤子キャラをを登場させてくれたこともうれしいところ。たまにこういうのを見てしまうと、思わずやられた!となってしまうものだ。
『チンプイ』は、『ドラえもん』大ヒット以降の新作でもっとも面白い作品に仕上がっていたと思う。作者の体調さえ許せば、もっともっと描かれていたに違いない。そう思うと非常に残念なことである。そして、『ドラえもん』大ヒット以後でも新しいものを描き続けようとしていた作者の姿勢に脱帽するのである。