- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/11
- メディア: 文庫
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『ミステリーズ! 』vol.13,14に掲載された短編2本を組み込み、新たに書き下ろしを加え、2006年4月、創元推理文庫より刊行。
『春期限定いちごタルト事件』に続く「小市民」シリーズ第2作。前作より1年後の話。「序章 まるで綿菓子のよう」「第一章 シャルロットだけはぼくのもの」「第二章 シェイク・ハーフ」「第三章 激辛大盛」「第四章 おいで、キャンディーをあげる」「終章 スイート・メモリー」を収録した連作短編集。
高校2年になった小鳩常悟朗が夏休み、互恵関係にある小佐内ゆきに誘われ、「小山内スイーツセレクション・夏」を制覇しながら、遭遇した謎(と言えるかどうか不明なものもある)をとき、最後に誘われた理由の謎を解き明かすというお話し。
最後にブラックな展開がある点は前作よりよかったかもしれないが、謎と推理という部分では証拠らしい証拠もないまま推理が流れ去っていくだけなので、はっきり言ってつまらない。
頭でっかちな子供たちの青春物語として読む分にはまあまあ読めるけれど、ミステリとしては面白さが足りない。それ以上、言いようがないなあ。次作を読んだら、少しは感想が変わるかもしれない。