平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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なかじ有紀『小山荘のきらわれ者〜リターンズ〜』第1巻(白泉社 花とゆめコミックス)

『小山荘のきらわれ者』が20何年ぶりに復活。大学3年生になった主人公たちの日常をおなじみのハッピー空間で描いている。
この人の作品を読むのも、本当に久しぶり。続編が出るという記事が出てから、コミックスになるのをずっと待っていました。絵がちょっと丸っこくなったが、描き方は変わっていないなあ、と感じる。部屋に泊まるとかなどといったシーンが出てこないのはちょっと残念だけど(苦笑)。大学三年だし、やることやっているよなあ(下世話だ)。そういえば連載最初の頃、彰吾は安古の太腿を見て、いつかは俺のものにしちゃう、などといっていたような(苦笑)。
ある意味、何十年経っても作風が変わらないというのはすごいこと。年齢重ねると、どうしても人生の辛い部分を挿入したくなるのだが、この人にはそういうところがまるっきりないのがいい。過去の名作の続編ってここ10年ぐらいから色々と出ているけれど、あれだけ強い気持ちで結ばれたのになんでこうなっているの、という作品が多い中、幸せ空間が全く変わっていないというのはすごいし、読んでいてホッとする。