Q.E.D.証明終了(48) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/06/17
- メディア: コミック
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モロッコ王国の少女・ファイハはいとこのハムダンと一緒にスペイン・カナリヤ諸島への密航船「ブランカ号」に乗ろうとするが、金がないため黙って乗り込むことに。ところが、船上での殺人事件を目撃してしまい、海に飛び込んで逃亡。そのとき欧州国境警備の監視船に見つかり、船長の発砲が発端となり銃撃戦で死傷者17名を出す大惨事に。船長は密航のベテランであり、発砲する理由はない。また、密輸していたと思われる麻薬も見つからなかった。「ファイハの画集」。
「代理人」の方は、どうやって殺人事件の犯人を推理するのだろうと思っていたら、最後に意外な展開が待ち受けていた。これはちょっとしてやられたが、死体をどうしていたのだろうという疑問は残る。
「ファイハの画集」は移民問題を取り扱った社会派的作品。消えた麻薬の謎自体については首をひねるところがある(あんな状態で本来の用途として使うことはできるのか?)のだが、そちらよりもむしろ注目すべきは、ファイハという少女の強さだろう。