平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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別冊宝島編集部『プロレス黒い霧』(別冊宝島1853)

プロレス 黒い霧 (別冊宝島) (別冊宝島 1853 ノンフィクション)

プロレス 黒い霧 (別冊宝島) (別冊宝島 1853 ノンフィクション)

毎度おなじみ、宝島によるプロレス業界暴露ものだが、今回は大きすぎるネタをスクープしてきた。ノアの大型金銭スキャンダル。仲田龍GMと蜜月関係にあったスポンサー女は、詐欺容疑で懲役7年の実刑判決を受けた。その女は、仲田が代表を務めたノアトータル・コーポレーションの監査役でもあり、1000万円単位のお金を出してくれるタニマチでもあったが、実は悪質な詐欺犯であり、しかも三沢光晴未亡人から5000万円を騙し取っていた。この大型スキャンダル、他ではほとんど取り上げず、宝島の独走状態である。後に泉田純がこの女に9000万円を騙し取られていたことが明らかになり、仲田と永源遙が反社会勢力との交際を理由に「一般社員」へ格下げになる。

他にもノアの元運転手であり、FMWのプロレスラーでもあった牧村英雄が退社数日前に急死した原因がリング上の事故死であった疑惑なども追いかけている。

宝島のノア叩きはよくぞここまでともいえるものだが、これはやはり仲田龍憎しなのだろうか。それともノアという組織そのものに問題があるのだろうか。どっちの要因もありそうだが。

この本ではほかにもかつての新日本プロレス練習生死亡事件や、前田日明激怒事件、1.4東京ドームなども取り扱っているが、ノアスキャンダルのショックには敵わない。ようやく大きなネタを持ってきたか、と思ったが、それにしても専門誌でももう少しこの件について追及すべきなんじゃないかな。