平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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佐々木丸美『風花の里』(講談社文庫)

風花の里 (講談社文庫)

風花の里 (講談社文庫)

幼い日の記憶への憧れを秘めた孤児星玲子(れいこ)の小さな胸を、祖父が遺した幻の遺産を巡る大人たちの打算が容赦なく揺さぶる。雪の札樽国道をさまよう少女を必死に守る幼友達の丈と愛猫とら。音もなく時間を巻き込んでいく非情な運命の糸車は、どんな明日を見せてくれるのか。雪国に芽ばえた可憐な愛の行くえを美しく描く長編ファンタジー。(粗筋紹介より引用)

1981年5月、講談社より刊行。1989年4月、文庫化に伴い一部加筆修正。



「孤児」シリーズ補完編と言えばいいのか。過去三作品や自殺した人たちの裏が出てくるといった点では。逆に言うと、今までのシリーズを読んでいないと、何のことかわからない点も多い。一野木昌生って名前が出てきただけで、もう頭が痛くなってきたけれどね。

もう、出てくる人たち、みんな汚すぎる(苦笑)。とらぐらいだろう、純粋なのは、と言いたくなってきた。まあ、人が欲望に忠実であると、どうしてもどろどろになるのは仕方がないところなんだが。文章がいいから、綺麗事に見えるけれどさ。

はい、もう頭痛しかしませんでした。だったら読まなきゃいいのに(苦笑)。