平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『Q.E.D.―証明終了―』第36巻(講談社 マガジンコミックス)

Q.E.D.証明終了(36) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(36) (講談社コミックス月刊マガジン)

京都にあるK大学の著名な教授が自宅の書斎で首を吊った。自殺に見えたが、遺書も動機もない。そして教授によってA大学に飛ばされた准教授が京都にいた。知り合いであるK大学の准教授に呼ばれ、京都へ来た燈馬と可奈だったが、通夜の席でA大学の教授が殺された。「黒金邸殺人事件」。

知り合いの銀行家から、子どもたちの中から誰に跡を継がせるべきか見極めてほしいと頼まれ、燈馬は4人の子ども達が待つエーゲ海の別荘へ、可奈や優とともにやって来た。そこで起きる数々のトラブル。島にいる人物はいずれも幾つかの事件でアリバイがあった。「Q&A」。

燈馬による智の論理を楽しむシリーズ第36巻。「黒金邸殺人事件」は犯人が誰かということよりも、動機のほうに興味を持ったかな。確かに聞いたことがある話だし。二番目の殺人事件は、殺人方法はまだしも、証拠を残さないようにするのは無理だろうし、それ以前にそんな時間があったとは思えない。

「Q&A」は、事件そのものよりも、子どもたちに教えていたという詩のほうが面白かった。まあ、こういう人物っているよね、会社にも。