平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『Q.E.D.―証明終了―』第35巻(講談社 マガジンコミックス)

Q.E.D.証明終了(35) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(35) (講談社コミックス月刊マガジン)

水原警部の部下である浅間刑事が担当する強盗致傷事件。容疑者は二人。現場の状況から燈馬が犯人を推理する「二人の容疑者」。
おなじみのトラブルメーカー、ミステリ同好会会長江成姫子に巻き込まれ、演劇部のクリスマス公演を手伝う羽目になった燈馬と可奈。燈馬の脚本で面白くなるかと思われたが、抜群の演技力を持ちながらもものすごいドジな白井部長のせいで意外な方向へ。「クリスマス・プレゼント」。
「二人の容疑者」は現場の状況や動機などから犯人を推理する。推理そのものは難しくないが、実際に作者が言いたかったのは、ある容疑者の一言だよな、絶対。“一般大衆”が陥りそうな話だな、これは。
「クリスマス・プレゼント」はミステリ同好会が絡むコメディ。燈馬が書いた脚本「五角館殺人事件」のほうが本格ミステリで、実際の事件のほうはわりと単純という逆転のストーリーが面白い。それにしても、最初の引きがこういう落ちになるとは。