紫堂恭子『聖なる花嫁の反乱』第5巻（講談社 ミチャオKCコミックス）

聖なる花嫁の反乱(5)<完> (KCデラックス)

掟に逆らい楽園を追放されたりオンと、彼を追って楽園を捨てた神の「花嫁」エリセ。神を裏切った恋人たちは、悪鬼に支配された世界で、いまだ引き裂かれたままにあった――。美青年に虐待を繰り返す「緋の貴婦人」の城から瀕死の状態で逃げ出したリオンだったが、鬼女の魔の手が再び忍び寄る!!　そしてエリセは、エーレ人の末裔・グウィンに伴われ隠れ里に辿り着くのだが、そこは100年かけて髪の生贄となる「花嫁」を待ち続けた地だった！　呪われし「花嫁」の歴史に抗う二人の運命は!?（粗筋紹介より引用）

本格ファンタジー作品第5巻。帯には「全5巻」とあるから完結かと思われる書き方だが、ちょっと詐欺じゃないか。ヴァンの目的が判明するなど幾つかの謎が解き明かされると同時に新たな謎が現れる展開。しかしまあ、こんな大事な場面で、というところで終了。掲載されていた講談社の漫画サイト「MiChao!」が閉鎖されたことが理由。続きはYahoo!コミック内のFlexComixフレアで連載されるとのこと。ご本人のブログを見ると、既刊の1〜5巻もFlexComix版として新装丁で出版されるとのこと。うーん、やっぱり買うことになるのかな。大ファンだし。
とりあえず連載が続くことにホッとする。『エンジェリック・ゲーム』や『姫神町リンク』みたいに未完で終わるというのだけは避けてほしかったからね。