平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』第13巻(講談社 マガジンコミックス)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(13) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(13) (講談社コミックス月刊マガジン)

偶然見つけた旗竿地には、7年前に失踪し3ヶ月前に死亡したある男が持ち主だった。男はその土地でいったい何をしていたのか。「夏草」。

林間学校で遭難した森羅たちが避難した山荘は、かつて大人気だった劇団の脚本家が住んでおり、今日は劇団がアメリカに進出するということで看板俳優たちが集まっていた。しかし主催者の看板俳優が死亡。首には紐と、絞められた跡があった。「霧の山荘」。

学園祭で「アサド」を出すことになった森羅たち。前日に試食をするため、肉を焼き始めた森羅だったが。「アサド」。

おなじみの闇ブローカー、マウ・スガールが持ち込んだのは、19世紀末のイギリスの貴族が所有していたディスクタイプのオルゴール。このオルゴールを愛した夫人が残した日記には、夫がオルゴールを銃で撃ったとあるが、オルゴールには破損した箇所も修復した痕跡も見つからなかった。「オルゴール」。

初期のころの、世界をまたに掛けた活動は姿を見せず、主に森羅たちの日常が中心。学校生活で友人が増えた分、“いつもの面々”が出てくることが多くなってきた。その分、謎が小粒になってきた面は否めないが、森羅本人にとってはいいことなのかも。“驚異の部屋”がどんどん驚異でなくなっているところは少々残念。
今回一番面白かったのは、前作に出てきて森羅が買うことになったマントヒヒのヒヒ丸が活躍するところ。「オルゴール」にしか出てきていないが、もっともっと見たいところだ。