河惣益巳『タンゴEXP. ツーリング・エクスプレス特別編7』（白泉社 花とゆめコミックス）

タンゴEXP. (花とゆめCOMICS)

ブエノスアイレスで、町を一人彷徨っていたところを酒場の女性に助けられたシャルル。しかし、シャルルは記憶を失ってしまっていた！　一方その頃、家に戻ったディーンは、シャルルが居なくなったことを知ると同時に、ベッドに残された弾痕を発見して!?（粗筋紹介より引用）

「タンゴEXP.」「イグアス」「エージャ」「グリース」の4編を収録。

どこが“特別編”なんだよ、と言いたくなるぐらい続くこのシリーズ。好きだからいいけれど。年の経過がさっぱりわからないシリーズなのだが、リーツェンベルガー家の面々を見ると確実に年が経っていることがわかる。二人が出会ってからもう10年以上は過ぎ去っている勘定になると思うのだが……。
さて、このシリーズを読むと、主役の二人よりも脇役の方が好きだな、なんて思ってしまうのは「グリース」みたいな短編を読んだときか。リュシオンの話なんだが、それよりもちょっとだけ出てくるエドとクレマンの関係の方に憧れてしまうね。男同士の友情っていいよな。自分は苦手なんだけど、こういう関係を築くの。