平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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河惣益巳『スカーレット ジェニー・シリーズ12』(白泉社 花とゆめコミックス)

ブラーク王国の暴動後、穏やかな日々を過ごすジェニーたち。が、ジェニーは再び妊娠を! その相手とは…? そして、息子のフューチャーは結婚し、新たな家族が生まれる……。大人気アクション巨編、充実の番外編。 2013年10月刊。(粗筋紹介より引用)
全4話収録の完結編。前作『炎の月 ジェニー・シリーズ11』第7巻の終わり方があまりにも中途半端だったので、このシリーズこんな終わり方でいいの? と言いたくなったぐらいだが、さすがに作者もきちんとしたけりをつけるつもりはあったようだ。それにしても、飛び飛びとはいえ28年続いていたんだと、改めて時の流れを感じる。
1話めはフレドリック王子の話。ツーリングの方とラップする話だが、いずれにせよ散々な扱い。2話めはアルジェリアのプラント占領をモチーフとしたレッドの話。3話めはジェニーの息子・フューチャーとアラルの結婚式。4話めはジェニーとの娘、スカーレットを連れて逃亡していたレッドがジェニーたちに捕まり、最後はオールスター登場の大団円。結局レッドとジェニーが結ばれてよかったね、という話なんだが、こいつらいったい何歳なんだ、というツッコミはやめておいた方が無難。それに、レッドがジェニーのもとを離れた理由も今ひとつわからないし。1巻にまとめようと詰め込みすぎて話の筋がみえてこないところもあるのだが、終わったからまあいいや。とりあえず幸せになってよかった、よかった。