- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/02/28
- メディア: 文庫
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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 文庫
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「やっぱり、俺はこういう話には向いていなかったな。相談しておくべきだった」との呟きを残し堂島部長は新聞部を引退、ついに瓜野君は部長の座を手にする。連続放火の法則性を発見していた彼は、自らの手で犯人を捕まえるべく、新入部員を鼓舞して張り込みを始まるまでに。「おいたは、もうだめ。何もしないのが、一番いいと思うの」小佐内ゆきからそう釘をさされていたにもかかわらず……呆然のエンディングまで一気呵成に突き進む、怒涛の解決編。新世代ミステリの旗手によりシリーズ第三弾、下巻。(下巻粗筋紹介より引用)
2009年3月、文庫書下ろし刊行。
小市民シリーズ第三作。小鳩君と小佐内さんが別れてから1年近くかけて放火事件の謎を追うストーリー。もっとも事件を追うのは新聞部員の瓜野君。まあ、登場人物も少ないこともあり、冷静に読んでいれば放火事件の犯人はある程度想像つくのだが、結局このシリーズは小鳩くんと小佐内さんがどうなるか、という点にかかっている。といっても、もどかしさすらないこの二人、盛り上がりにも欠けるし、まあ読み進めてみたら終わった、という印象しかない。
さっさとシリーズ完結作を書くべきだろうね、これは。としかいいようがない。