平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』第8巻(講談社 マガジンコミックス)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

「1億3千万人の被害者」「メテオライト」「櫛野村奇譚」「牡山羊の像」の4編を収録。
『Q.E.D―証明終了―』に力が入ると、こちらがやや肩の力が抜けたような作品になってしまうのは仕方のないところか。
「1億3千万人の被害者」の皮肉ぶりは、ありがちなネタとはいえなかなかの仕上がりだが、加藤元浩には書いてほしくなかった気もする。冤罪が恐ろしいのは事実だけど。警察も裁判所もマスコミも世間も、そして我々も、自分の過ちは絶対に認めないから、いつまでたってもレッテルは貼られたままだし。法的には無罪になっても、世間の目は有罪のままなんだよね。このテーマに挑む気持ちもわからないではない。