平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』第9巻(講談社 マガジンコミックス)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(9) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(9) (講談社コミックス月刊マガジン)

インカ帝国の首都であったクスコにある太陽の神殿の地下道から一人の少年が現れた。観光用の案内をしていたその少年フーリオの手にはインカの黄金が握られていた。歴史学者である教授が新たに見つけたキープを元に、二人は地下道を歩いていたのだ。そのキープは本当に黄金郷への地図だったのか。やがて教授の餓死体が発見。さらに助手が墜落死した。「太陽とフォークロア」。

図書室に飾られていたのはマリア・シビラ・メーリアンの絵であったことに気付く森羅。その事実は秘密にして、絵はそのまま飾られることになったが、4日後に盗まれた。証言より、図書室にいた女生徒に疑いがかかるが。「メタモルフォーゼ」。
沖縄での海中撮影のためにスキューバーダイビングをする森羅と立樹。仕事を頼んだスキューバーダイビングの社長夫婦は喧嘩の真っ最中。夫には、3年前に前妻を殺害したという噂があった。前妻は、北の海でのダイビング中に事故死していた。「死滅回遊」。
『Q.E.D.』との棲み分けが難しいこのシリーズ。「太陽とフォークロア」のような海外の遺跡などを舞台にした方が、もう少し方向性はスッキリすると思うのだが。
「死滅回遊」はさすがに無理があった。いくらなんでも、証拠を手元に残すかね。さっさと捨ててしまえばよかったのに。