平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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藤子不二雄A『ミス・ドラキュラ』第1〜2巻(ブッキング)ミス・ドラキュラ (1)作者: 藤子不二雄A出版社/メーカー: ブッキング発売日: 2006/04メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る

ミス・ドラキュラ (2)

ミス・ドラキュラ (2)

昼は地味で堅物のハイミスOL、しかし夜はミス・ドラキュラと名乗る金持ちで絶世の美女。同僚たちにピンチが起きたとき、美女に変身して助けに来てくれる。「週刊女性セブン」1975年6月11日号〜1980年10月23日号に連載された作品。以前奇想天外社より刊行された4巻分+未収録3巻分の計7巻が順次刊行されることとなった。
昼は冴えないが、夜はモテモテのスーパーマン(ウーマン)という設定は『無名くん』『オヤジ坊太郎』がある。ファンの間では「変身三部作」と呼ばれているらしい。
1話わずか4ページの中に、OLやサラリーマンたちが繰り広げるユーモアあふれるやり取りが、軽妙に描かれている。時には呆気ない結末もあるし、時にはホロリと来る結末もある。それもまた藤子A流である。
長い間幻の作品だった本作が、こうして新装版で読めることはとても嬉しい。カバーは新デザイン。帯も半透明と洒落ている。隔月で刊行されるが、とにかく完結してほしいものだ。
藤子ファンとしては、できればこの後は『無名くん』『愛たずねびと』あたりを復刊してくれないかな、と密かに願ったりするのである。