平翠軒のうまいもの帳―“食のパトロン”が作った素晴らしき“食べもの宝箱”へ (〓文庫)
- 作者: 中島茂信
- 出版社/メーカー: 〓出版社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 文庫
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倉敷市の観光名所、美観地区に並ぶ一軒の店、「平翠軒」。店の広さは29坪、扱い商品数は800店余り。商品は、いずれも当主の森田昭一郎が自分の舌と情熱で選んだもの。店内に並べられたすべての商品には、産地はもちろん、誰がどうやって作ったのかがわかる手書きの札が添えられている。なかには市井の料理人が作ったものを、プライベート・ブランドとして販売している。本書では約50品目を、当主森田自身の言葉とともに写真入りで紹介している。
当主の森田昭一郎は、倉敷にある森田酒造の三代目である。「平翠軒」の隣には、自身の店「森田酒造」がある。しかし時間があるときには、「平翠軒」のレジに立ち、客の反応を見ている。
店が近所にあるので、ちょくちょくのぞきに行く。本に収録されているもの以外にも、美味しそうなものが並んでいるので、長時間見ていても飽きが来ない。残念なのは値段が少々張ることだが、美味しくて安全なものは値段が高いことは当然だ。時々お菓子や酒のつまみなどを買い、その美味さに感嘆する。できれば死ぬまでに、自分が食べたいと思うもの全品を食したい。