- 作者: 吉田司雄
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
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収録論考は以下。
序章・吉田司雄「探偵小説という問題系──江戸川乱歩『幻影城』再読」、第1章・原仁司「前衛としての「探偵小説」──あるいは太宰治と表現主義芸術」、第2章・高橋修「近代日本文学の出発期と「探偵小説」──坪内逍遙・黒岩涙香・内田魯庵」、第3章・一柳廣孝「さまよえるドッペルゲンガー──芥川龍之介「二つの手紙」と探偵小説」、第4章・森岡卓司「探偵小説と変形する身体──谷崎潤一郎「白昼鬼語」と江戸川乱歩「鏡地獄」」、第5章・永野宏志「砕け散る
2004年3月刊行。
編者は工学院大学助教、日本近代文学専攻(刊行当時)。
明治以後の日本近代文学と探偵小説との関わりについて書かれた論考集。これを新刊で買った頃は、まだミステリの評論に興味があったのだが、今は全然興味がない。買った頃に読めばもう少し違ったのだろうが、あーそうなんだ程度の感想しかなかった。決定的なのは、自分が純文学を全然読んでいないところだろうな。読んでいて面白かったのは第6章と第7章くらいか。これも趣味が少し合ったからにすぎないのだが。