平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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藤子・F・不二雄『ドラえもん』第17巻(小学館 藤子・F・不二雄大全集)

ドラえもん 17

ドラえもん 17

藤子・F・不二雄大全集第3期第6回配本の一冊。1979〜1981年度生まれ編に加えて、1983年度生まれ唯一の作品「現実中継絵本」、さらに1994年7〜9月号に連載された中編「ガラパ星からきた男」の全54作品収録。この頃は藤子Fの体調が悪くなっていることもあり、一部に再掲載、同時収録作品があるため、まとめての収録となっている。
さすがに焼き直し、二番煎じを感じさせる作品が増え、昔のネタを逆手に取ったような作品もある。逆に将来を感じさせるような作品もある。それでも、ぺんぺん草が生えないぐらいにドラえもんを描きたいと言っていた通り、トコトンドラえもんを極めようとし続けたのだろう。出木杉登場が意外と多かったことには驚き。「ガラパ星からきた男」は学年誌最後の新作。中編ということもあり、オチを除けば凝った内容となっているが、帰ってわかりづらくなっている気がするのは私だけだろうか。

学習雑誌掲載編はこれで最後。残るは幼年誌版と『てれびくん』『少年サンデー』『小学生ブック』掲載版。やはり『てれびくん』掲載分が楽しみだ。