藤子・Ｆ・不二雄『新オバケのＱ太郎』第4巻（小学館 藤子・Ｆ・不二雄大全集）

藤子・F・不二雄大全集 新オバケのQ太郎 (4)

藤子・Ｆ・不二雄大全集第3期第11回配本の一冊。本巻は『幼稚園』1971年4月号〜1973年2月号掲載、『よいこ』1971年4月号〜1973年4月号掲載作品に加え、『めばえ』1971年4月号〜1974年3月号、『ベビーブック』1971年4月号〜1973年2月号、『マミイ』1972年10月号掲載作品に、『幼児の知能絵本』1971年4月号掲載作品を収録。

幼年物100本以上をカラーで収録。多分すべて単行本未収録だろう。アニメが放映されていることや、キャラが確立されて話が分かりやすいから、赤ちゃんを対象とした本にまで描くことが可能だったのだろう。収録雑誌の幅広さで言えば、『ドラえもん』すら上回っている。オバＱという作品のすごさと同時に、作者のすごさも感じてしまう一冊である。
これで新オバＱも完結。第3期アニメ化の時は作者自身が描くことを断っていたそうだが、『ドラえもん』人気を経た後のオバＱを読んでみたかった気もする。