平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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藤子・F・不二雄『ドラえもん』第15巻(小学館 藤子・F・不二雄大全集)

藤子・F・不二雄大全集第3期第1回配本の一冊。1975年&1976度生まれ編の全94作品収録。『小学五年生』1986年8月号〜1988年3月号(1987年4月号除く)と『小学六年生』1986年8月号〜1989年3月号(1987年4月号除く)は再録であるため、2年度分を合わせての収録となっている。弾を打つ場所がおしっこをする場所にもなっているというナンセンスさが笑える「戦車ズボン」、ラジコン粘土を思い出す「ロボットねん土」、これも似たようなアイディアがあった「観光旅行まど」、オチがのび太らしい「エネルギーせつやく熱気球」、ドラえもんそっくりの猫が出てくる「カムカムキャットフード」、当時のゲームブックブームを思い出す「冒険ゲームブック」、ソノウソホントの裏返し道具「アトカラホントスピーカー」、これもちょっとしたブームだった「風船がとどけた手紙」、バカバカしさが笑える「ゴロアワセトウ」「時限バカ弾」、この年代で原稿が無くなることなんてあるの?「鬼は外ビーンズ」、オチが最高な「ツーカー錠」などを収録。
過去に出てきたひみつ道具と似通った道具が多いなと思わせるこの巻。過去の巻と比べて、読むのがちょっと苦痛だった。いや、面白くないわけじゃないんだけどね。昔見たよな、とか、過去のパターンを応用しているな、など、長年続けてきた辛さがちょっと見えてきた感があった。