TV局記者のメガンは、取材先の病院で自分そっくりな女性と遭遇した。通り魔の被害者で間もなく死亡したが、その夜メガンは「あれは間違いだった」という不気味なファックスを受け取る……。体外受精で実績を誇るこの病院では不祥事が続き、胎芽を扱う医師の身分詐称も判明した。彼女の身元保証は、メガンの父の会社が行なっており、父は帰宅途中の事故で、行方不明のままだ――。
1993年、アメリカで発表。1997年10月、邦訳文庫本刊行。
サスペンスの女王と呼ばれたクラークの第十一長編。いくつもの事件が絡み合いながらも、ドラマのような展開でテンポよく流れるので、あっという間に読むことができる。ただ、あまり心に残らなかったな。なんでだろう。すんなり読めるからかも。テーマ自体は執筆当時の重いものなんだけど。
とりあえずページをめくっていって、終わってしまった印象しかない、ごめん。