- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 新書
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
新刊で買って、そのまま放置していた一冊。過去作品の登場人物、それも犯人や被害者を主人公としたサイドストーリー短編集。とはいえ、もう京極作品に興味がなくなっているし、長編群を読んだのも20年近く前になるなので、こんな人物が出ていたような記憶があるな程度の認識。覚えていれば少しは面白さが違ったかも知れない。まあ、それらを知らずに読んでもわからないではないが、今一つ感情移入できなかったことも確か。というか、中途半端に覚えている分、逆に苛立ってばかりだったりもした。
普通に読めば怪談になるのだろうが、逆に構えてしまったなあ。そういう意味ではかなり残念。まあ、続けて読むべきだったね、ということで終わってしまう短編集ではあった。どうでもいいが、最後の「川赤子」を読むと、関口はよく結婚できたなあ、と本気で思ってしまう。
さらにあきれるのは、新刊で買った塗仏を未だに放置している事か(苦笑)。