- 作者: 児玉憲宗
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2009/02/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
「WEB本の雑誌」に連載されたものを加筆修正の上、2009年1月に単行本化。
広島県内の書店チェーン「啓文社」に勤める著者の、入社当時のエピソードから闘病生活、そして復帰後の日々を綴ったエッセイ。自分も今は岡山県人だが、一時期広島で働いていたし、「啓文社」に勤める友人(この本にも出てきます)もいる。それに元「啓文社」アルバイトの人からもこの人のことを聞いていたので、思わず読了。うん、面白かった。
書店員時代のエピソードは、読んでいても目から鱗みたいな話が多い。対象物が異なるというだけで、結構他業種のビジネスにも繋がることが多いんじゃないだろうか。やはり人の上に立つ人は、発想が違うんだろうなあと認識。
ただすごいなと思えるのは闘病生活とその後。自分だったら絶対ふてくされている。ここまで前向きに考えることなんてできない。もちろん周囲の助けがあったからこそなのだが、周囲が助けようと思わせる何かがこの著者にあったのだろう。何事も普段の生き方が大切。努力って必要だよね、うん。
本好きなら必見じゃないかな。本好きじゃなくても、生きることに対してのヒントが得られると思います。