平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

松井今朝子『吉原手引草』(幻冬舎)

吉原手引草

吉原手引草

「美しいばかりではない。名妓に必須の“張り”がある」

十年に一度、五丁町一を謳われ、全盛を誇っていた葛城。越後の縮問屋への身請け話も決まり、まさに絶頂にあった花魁が、神隠しにでも遭ったように消えてしまった。

一体、何が起こったのか。事件に興味を持った若い男が、花魁に関係のあった人間に次々と話を訊いてまわる。遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽――十七にんの重い口から語られる、廓の表と裏。やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明らかになっていく……。

嘘と真の舞台を生きる人々の息づかいの狭間に見えてきた事件の真相とは?(帯より引用)

「星星峡」2005年5月号〜2006年10月号連載に加筆・修正。第137回直木賞受賞作。



こういう作品を読むとつくづく感じるね。自分と全くあわないことを。ようやく読み終わったという感想しかないや。つまらないとかそういうことを語る以前に、全く受け付けないんだよね、なぜか。