平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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二階堂黎人って面白い

「ミステリマガジン」の3月号、二階堂黎人の「『容疑者Xの献身』は本格か」という論考(と本人が書いている)が載る。これだけネット上で反論を浴びせられた後に、そんな文章が載るというのもちょっと笑える。たぶん、今まで日記などで書いてきたことの繰り返しなんだろう。「本格ではない」と指摘した部分のほぼ全てが、二階堂自身の見落としであることはすでに巽昌章氏から指摘されている。そのことについては、次の号ででも書くんだろうか。4月号で、本人からの訂正ないし謝罪文が載ったら笑えるが、絶対書かないだろうな。3月号の論考そのものが掲載中止になっていたら、もっと笑える。
「ミステリマガジン」の編集部も、今頃しくじったと思っているだろうか。逆に、今まで購入しなかった人からの注文が増えると喜んでいるだろうか。
それにしても、巽昌章氏も人が悪い。「ミステリマガジン」に載るとわかってから、掲示板に投稿するのだから(私の勝手な見方だが)。まだ「ミステリマガジン」の論考がどのようなものかわからないが、巽氏の投稿と比べながら読むのも面白そうだ。
ところで、“本当の真相”の部分は、早く消した方がいいと思うけれどね。見当違いも甚だしいから、誰も触れないけれど。あれまで載っていたら、笑うよ。
ところで反論がある人は、次の号で載るんだよね。読者投稿で出してみようかな。巽氏や他の人がネットで書いたことをそのままプリントアウトして編集部に送る人がいるかもしれない。いや、既にいるのかも。
二階堂定義だと、彼自身が本格ミステリと挙げた『弥勒の掌』、新本格の出発点『十角館の殺人』、彼自身が本格ミステリ大賞に投票した『葉桜〜』は、本格ミステリの枠から外れていると思うんだけど。そういうのは、今回の論考と比べると枝葉末節なことだと切り捨てられそうだ。もしくは、定義の弾力的運用と言ってくるかな。