魔夜峰央『パタリロ！』第97巻（白泉社 花とゆめコミックス）

パタリロ! 97 (花とゆめCOMICS)

常春のマリネラに雪が降り、パタリロはタマネギ部隊に特別ボーナスを出す異常事態。パタリロを元に戻したい妖怪たちは…？　「マリネラに雪が降る」完結編のほか、「冬のマリネラ」「お祓いミーちゃん」など、9編収録の第97巻!!（粗筋紹介より引用）
『メロディ』『別冊花とゆめ』から『花LaLa online』に掲載誌を変更。絵がどんどん崩れている理由は他紙で話していたので納得したが、ストーリーもどんどん質が落ちている。特に掲載誌変更後のミーちゃん（ようするに作者）シリーズは、はっきり言ってつまらない。よく切られないな、と言いたくなるレベル。『翔んで埼玉』の奇跡的ヒット（なぜ売れたのか、今でもわからない）や、『パタリロ！』舞台化（見に行きたかった）などの話題があるから生き残っているとしか思えない。全100巻まで書き続けさせようという、出版社の温情だろうか。それでも売れているのかどうか微妙。発売日から二、三日遅れて本屋に行ったら、この本だけなかったし。入荷数が少ないとしか思えない。
『パタリロ！BEST GAG Remix』に収録された過去作品を読むと、本当に長い期間、面白い作品を提供し続けてくれて感謝するとともに、初期の頃の耽美で流麗な絵が懐かしくなってくる。久しぶりに長編、やってくれないかなあ。最も今の絵でオールキャストを見たって、イメージが幻滅するだけだしなあ。
どうでもいいけれど、娘さんがマネージャーをやっているんですね。仕事無くなったら、どうするんだろう。
ということで、久しぶりにコミックスの感想を書いた。読んでいないわけではないのだが、最近更新がしんどいので書いていない。