- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: コミック
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1969年にTBS系でモノクロアニメ化されたSFギャグ作品。テレビアニメにもなった作品なのに、知名度や評価がかなり低いと思われる作品。まあ、ウメ星の王さま、お妃、デンカが地球の普通の家庭に混じって生活するという設定の割に、今ひとつ弾けた面白さがなかったのは事実。特に王さまや妃の動きが今一つ。ベニショーガの追加は、動かせるキャラクターのテコ入れだったんだと思われる。そもそも、普通の家庭に4人も居候してやっていけるんだろうかという疑問点が、子供にも通じたんじゃないだろうか。ウメ星の不思議な機械に、ドラえもんのひみつ道具とつながるものがある点は面白いのだが、そういった藤子F研究の点を除くと、この作品に魅力は感じられない。オバQとは違ったものを出そうという苦労が滲み出てきていて、どことなく空回りしているのだ。
まあ、しのだひでおバージョンによる最終回など、単行本未収録回を多く収録してくれている点は嬉しい。
解説は声優の杉山佳寿子。コロ助やハイジ、003などで有名な方だが、本作のデンカが初主演作だったとのこと。