- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: コミック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る
幼年誌版は、そのページ数からどうしても秘密道具を使った一発ネタになってしまうのだが、ドラえもんの世界観を崩すことなく、小さい子供たちにもわかる楽しいストーリー作りはさすがとしか言いようがない。寺田ヒロオの「漫画少年」魂を最後まで引き継いだのは、やはり藤子Fだったような気がする(もちろん、他の作家たちも多かれ少なかれ引き継いでいるのだろうが)。ドラミちゃんが幼年誌版にも出ていたことには驚き。それとNTV系アニメ化の文字が出てくるのは、時代を感じさせる。
そして『てれびくん』掲載分は、別冊付録ということもあってか、学年誌版よりもページ数が長く、多彩な展開を楽しむことができる。それにしても「分解ドライバー」「ターザンパンツで大活躍!?」を読むことができるとは思わなかった。
解説は福井晴敏。自分から書きたいと言ってきたそうだ。さすがに力の入った解説文になっている。