平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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大河内秀明『無実でも死刑、真犯人はどこに』(現代企画室)

無実でも死刑、真犯人はどこに―鶴見事件の真相

無実でも死刑、真犯人はどこに―鶴見事件の真相

1988年6月20日に発生した鶴見事件の弁護士が、一審死刑判決後に書いた本。事件発生推定時刻に現場を訪れた、被害者の金を持ち去っていったTが犯人として起訴されたが、弁護士である大河内氏はTの無実を信じ、裁判では検察側の主張へ徹底的に反論。状況証拠だけを見たら真っ黒な人物に対しこれだけ精力をつぎ込み、警察の掲げるストーリーを悉く崩す姿は感動ものである。私が裁判員だったら、とてもTに対し死刑判決を言い渡すことはできない。