- 作者: 魔夜峰央
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/11/05
- メディア: コミック
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中央病院の院長が殺害された。遺体は厳重に鍵のかかった院長室の中。凶器は隣の特別病室に飾ってあった原住民の弓矢。「誰が殺したクックロビン」。
推理が冴えまくっているパタリロ。応援を要請された不可解な首無し殺人事件でも、パタリロは事件の概要を聞いただけで犯人を推理する。「推理の天才」。
ホテル12階の部屋から6歳の女の子がいなくなった。ドアにはチェーンがかかっている密室状態。ドアの下には「絶望をひとつ」という女の子のメモが。密室誘拐事件の真相は。「絶望をひとつ」。
パタリロのところへ、「怪盗紅はこべ」からの予告状が。宮殿の大金庫から、レッドダイヤを盗むという。パタリロを表敬訪問していた透視術師オセロは、すでに宝石が盗まれているという。金庫の鍵はパタリロの脳波でしか開かないのだが、ダイヤはレプリカにすり替えられていた。パタリロしか開くことのできない金庫、そしてパタリロとタマネギ以外は金庫室に入っていないのにどうやって。「紅はこべ」。
食糧自給率をアップさせるために、パタリロは科学の力で何とかしようとするが。「芋ーショナル」。
パタリロシリーズ100冊目となる本巻では、世界名探偵友の会正会員であるパタリロの推理が冴える作品を中心としている。多分同じ頃描いていた『
使われているトリックは古典のものばかりなのだが、そこはアレンジ次第。パタリロ的なギャグとテンポで面白く読ませてしまうのだから、さすが作者と言うべきところ。
懐かしのプラズマX登場も嬉しいが、それ以上に嬉しかったのは「クックロビン音頭」が久しぶりに見られたこと。それにしても、あの形はヨガの「不易」というポーズで気分を爽快にする効果があるって書いてあったのは全く根も葉もないデタラメ、だなんて今頃書くなよ(笑)。すっかり騙されました。
シリーズ100冊目もすごいけれど、次は本巻だけで100冊を目指してほしい。バンコランやマライヒが全く出なかったが、たまにはハードな諜報戦なんかも見てみたいとリクエストする。