- 作者: 魔夜峰央
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2011/05/02
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
隔月刊誌「Silky」に連載された家政夫シリーズ完結編。帯には「8年にわたり大ヒット!」とあったが、そんなに長く続いていたのかと今更ながらに驚いた。ちなみに過去の作品は『家政夫パタリロ!』『奥様はパタリロ!』『ビストロ温泉パタリロ!』『出もどり家政夫パタリロ!』に収められている。
それにしてもパタリロに家政夫をさせようというアイディアもよくぞここまで続いたもの。いつの間にかKGBやCIAが出てくる展開に呆れながらもそれなりに楽しく読んでいたが、どことなく魔夜に求められているものとは違うんじゃないかと思ってもいた。人情部分や対KGBといった点に力点が置かれ、ギャグとしての切れ味に今一つ欠けていたのが、その原因じゃないかと思うのだがどうだろうか。いわゆるスターシステムとはいえ、わざわざパタリロのキャラクターを出す必然性が感じられなかったし。まあ100億円の借金返済という最初からの主目的が最後まで貫かれた点は評価してもいいとは思うが。