平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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河惣益巳『ネフェルティティEXP. ツーリング・エクスプレス特別編6』(白泉社 花とゆめコミックス)

友人で心理学者のネフェル・ファラから誘われて愛人シャルル(♂)と共にエジプトを訪れた殺し屋ディーン(♂)。依頼内容は、「水に救われているこの国を、水から救ってほしい」だった。「ネフェルティティEXP.」。

妻であるリュシオン(♂)が仕事で不在。浮気をしているのではないかと疑心暗鬼になる夫ウスーリ(♂)。嫉妬に狂うウスーリ。「ドラグール〜浮気者〜」。

四旬節」期間でパリにいたディーンとシャルル。ディーンはリュシオンの紹介で回教徒の女性から、夫と子供を殺したイスラム原理主義者のテロリストを殺害してほしいとの依頼を受ける。しかし返事をする前に、相談場所のキリスト教会が爆破され、女性は死亡、ディーンも重傷を負う。シャルルが偶然捕まえた犯人により、連続キリスト教会爆破の主犯はそのテロリストと判明。目的はフランス大統領選挙か。「復活祭〜イースター〜」。

ほとんど『ゴルゴ13』化した『ツーリング・エクスプレス』最新作は短編3本を収録。『ゴルゴ13』と違うところは、登場人物も含め時が進んでいるところか。
今回は短編ということもあり、様々な人間関係に波乱が生じることはない。事件が起きて解決するだけの展開である。舞台背景をきっちりと活かすところはさすがであり、手慣れた職人の腕である。